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オーバートーン・システムとは

倍音豊かなギターの秘密

O T S オーバートーン・システム

 倍音が豊かな楽器の音を多くの人は心地良い、美しいと感じます。しかし、ギター市場においては豊な倍音を感じさせるものは非常に少なく、手工品を除けばマーチンの45,42シリーズなど僅かな高級品のみとも言えます。この度Ayersが開発したO T S (オーバートーン・システム)搭載のギターはまさにその豊かな倍音を感じさせるものです。

 倍音が豊かというと意味が広いのですが、AyersのO T Sは弦を弾いた後、最初に基音が聞こえ、その後に2倍音、4倍音が聞こえて来るというものです。具体的に言うと1弦開放の音を弾いただけで、12フレットのハーモニクスのオクターブの音も5フレットのハーモニクスも一緒に聞こえて来るというものです。ちょっと専門的になりますが、周波数で言うと、O T S搭載のギターからは1弦の開放弦E(330Hz)の音を弾くと、オクターブ上のE(660Hz)の音もその上のE(1320Hz)も聞こえてくるのです。

1弦330Hzを弾くと660Hzの2倍音の音量がより大きく響く。

2倍音660Hzだけではなく、4倍音に相当する1320Hzもかなりのレベルで出ている。

 まさに倍音が聞こえて来るのです。ピアノで例えると真ん中のドの音を押すとオクターブ上のドとそのまたオクターブ上のドも一緒に押しているような状態なのです。それなので単音でメロディを弾いても音には太さ厚さがあり、高音域まで聞こえるのでいわゆる「鈴鳴り」を感じられます。

 この倍音が豊かに響き合うとコードのハーモニーもより美しく感じられます。しかも単音でメロディーを弾いても立体感が感じられるのです。コードが美しく、単音でも響き合い、高音域まで音が伸びているというと楽器として別次元にあるようにも思えます。倍音が入っているギターに耳が慣れると、倍音なしのギターの音が薄く感じてしまうほどの怖さがあります。

 ギターの音を分析する要素には(1)音量、(2)バランス、(3)遠達性、(4)ハーモニー、(5)レスポンスが一般的に挙げられますが、高度な分析方法としてはさらに、(6)倍音があるか?また (7)揺らぎ(コーラス感)があるか?も分析する方法だと思います。O T Sはこの6と7も含まれるのです。

ただ単にボディが響くのではなく、2倍音、4倍音を発生させるしくみが搭載されているのがO T Sオーバートーン・システムと言えます。